住宅ローンを滞納してしまい、裁判所から競売開始決定の通知が届くと、そのあと1ヵ月もしない間に裁判所の執行官からの手紙が届きます。
裁判所の執行官とは競売の手続きを進める裁判所の担当官のことです。
裁判所の執行官からの手紙の内容は、
『この家を競売にかけるための家の調査をしますので立ち会える日時を調整させてください』
という内容が書かれています。
競売手続きは債権者からの競売申立に基づいて裁判所が家の売却を入札によって進める手続きです。
しかし、何の情報も無いのに買いたい金額を書いて入札して下さいと言われても、入札をしようとする側も困ってしまいますよね。
競売で入札するにあたってのある程度の不動産の情報や金額の目安が必要になるはずです。
ネットオークションで例えれば、商品の写真や状況の説明、最低落札価格のようなものです。
なので、競売開始決定がなされると、裁判所が競売手続きで入札を募るために必要になる下記2点、
- 競売入札希望者への競売不動産の開示資料の作成
- 最低入札価格を決めるための不動産の価格評価
を行うために、裁判所から執行官が不動産鑑定士を連れてやってくるというわけです。
上記をひっくるめて執行官からの手紙には『現況調査』と記載されています。