SMBC債権回収から住宅ローンの催告書や督促が来たらどうすればいいのでしょうか?
SMBC債権回収とは、三井住友銀行系列の債権回収会社(サービサー)です。
基本的には三井住友銀行系列のSMBCグループの貸し付け債権の債権回収を広く行っており、住宅ローンではSMBC信用保証が代位弁済した後の任意売却の窓口として任意売却の窓口業務も行っています。
つまり、SMBC債権回収から住宅ローンの催告書や督促が来た時点ですでに住宅ローンの延滞が進んでいて代位弁済されて一括請求されている可能性が高いです。
さらにSMBC信用保証から競売申立てをされていて裁判所から競売開始決定の通知が届くこともあります。
SMBC債権回収は任意売却に対しては柔軟で比較的任意売却に取り組みやすい債権者だといえます。
ただし、競売申立ても並行して行い競売開始決定がなされた上で競売の入札開始までの期間限定での任意売却になることがほとんどです。
なのでSMBC債権回収から住宅ローンの催告書が届いたときには競売申立てされることも時間の問題なので、できるだけ早いタイミングで任意売却の手続きを進めることで任意売却の成功確率を上げることができます。
SMBC債権回収から住宅ローンの催告書が来たら今すぐにやるべきこと
三井住友銀行やその系列銀行で住宅ローンを組んでいて住宅ローンの返済を延滞してしまうと、最初のうちはその住宅ローンを組んだ銀行の窓口からお伺いの電話がかかってきます。
そしてそれでも住宅ローンの支払いができず延滞回数がかさんでしまうと、代行でSMBC債権回収から督促の連絡や催告書などの通知が来るようになります。
SMBC債権回収は任意売却に前向きですので、出来るだけ早い段階で任意売却をする意思表示をしておくといいでしょう。
何も意思表示しなければSMBC債権回収側も任意売却をする意思なしと判断して競売申し立てを行うことになるからです。
冒頭でもお伝えした通り、SMBC債権回収は任意売却に前向きで柔軟な面がある一方で、競売申し立てを行うタイミングは比較的早い債権者でもあります。
なのでSMBC債権回収から督促が来た段階で早めの任意売却の意思表示と安心して任意売却を任せられる信頼できる不動産会社の選定などのアクションを起こしていくことが一番の対策となります。
気持ちはものすごく分かるのですが、ここで思い悩んだりしてグズグズしているとすぐに競売になってしまうからです。
またSMBC債権回収は競売申し立てまでの期間が短い反面、競売期間が始まっても競売入札期間に入る直前までであれば任意売却に応じてくれることが多い債権者です。
出来るだけ長く任意売却期間を取りたいのであれば早め早めのアクションがSNBC債権回収からの催告に対しての対策となります。
任意売却を行う際はSMBC債権回収が窓口になって任意売却を行う
三井住友銀行でローンを組んでいて返済が滞って期限の利益が喪失するとSMBC信用保証が代位弁済します。
そして債務者からの希望があれば任意売却に応じる場合が多いです。
その時の任意売却の窓口になるのがSMBC債権回収です。
SMBC債権回収の任意売却の特徴としては競売申立てと並行しての任意売却を行う
SMBC債権回収の任意売却における1つ目の特徴として、競売申立てと並行して任意売却を行うことが挙げられます。
これは、債務者からの任意売却の希望のあるなしに関わらず、ローンを延滞して期限の利益が喪失され、SMBC信用保証が代位弁済すると、一定の期間後に競売申立ての手続きに入るということです。
なので、競売の期限までの間は任意売却に応じますよというスタンスです。
ここで注意が必要なのが、任意売却をする場合は上記期限までに決済引渡しを行わなければならないということです。
競売申立てを行うと競売の入札日や開札日が決まります。
そこまでに契約をするだけではなく決済を行わなければならないということです。
任意売却を行っていてなかなか売れなくてやっと買主が見つかったという場合に、決済の期限が決まっているのでバタバタする場合がけっこうあります。
競売の期限までに決済を終えて、決済のタイミングでSMBC債権回収が競売の取り下げの手続きを行います。
SMBC債権回収と任意売却を行う場合は、競売の期日管理が大切になるということです。
SMBC債権回収は一般エンドユーザーの買主以外でも任意売却に応じるケースがある
任意売却を行う際に、買主を一般エンドユーザーの買主に限定する債権者は多いです。
それは、業者が買主になると、結局エンドユーザーに転売するので、その転売益の分の債権回収ロスを債権者が嫌がるからです。
阪和信用保証やりそな保証などはまさにエンドユーザーが買主でないと任意売却を認めてくれません。
SMBC債権回収の対応は柔軟で、独自の査定や競売の金額と比較して任意売却での債権回収メリットがあれば、買主が一般エンドユーザーでなくても応じてくれることが多いです。
仲介に入る不動産会社からも査定を出しますが、住宅金融支援機構の任意売却のように細かな書式の指定はなく、通常の査定書でOKです。
あくまでSMBC債権回収が決めた債権回収ラインに乗っていれば買主には特にこだわらないということです。
以前、SMBC債権回収から競売申立てをされていて、競売期限まであと2週間足らずの債務者から任意売却の相談を受けたことがありました。
すぐにこちらからSMBC債権回収に連絡して、査定書を提出し、売出価格が決まって任意売却を始めようとしたときには、競売期限まであと1週間しかありませんでした。
SMBC債権回収の担当者にも、もう間に合わないでしょうと言われました。
しかし、エンドユーザー以外の買主でも任意売却に応じてもらえる債者だったため、すぐにこちらが買い取ることで期限内に無事に任意売却を行うことができたのです。
決済したのは競売期限の1日前でした。これがエンドユーザーの買主しか認めない債権者であれば完全にアウトだったと思います。
そしてこちらで買い取ることで、債務者さんも引渡し猶予期間を設定することができて余裕を持って引越すことができ、喜んで頂けました。
おわりに
SMBC債権回収の任意売却の特徴として下記の2つが挙げられます。
- 競売申立てと並行して任意売却を行う
- 一般エンドユーザーの買主以外でも任意売却に応じるケースがある
SMBC信用保証が代位弁済して窓口がSMBC債権回収に移ると、競売申立て手続きをするので、任意売却をするにしてもその競売の期限内に決済引渡しを行うことが条件となります。
契約だけしても決済ができなければ、競売に流れてしまうので注意が必要です。