南都信用保証から代位弁済による一括請求の通知が来たらどう対処すればいいのでしょうか?
南都信用保証とは奈良県の地銀である南都銀行系列の信用保証会社です。
南都銀行で住宅ローンを借り入れる際の条件として、南都信用保証の保証が受けられる方(審査条件を満たす方)というのが指定されています。
なので南都銀行で住宅ローンを借入していて、もし住宅ローンを滞納するといずれは南都信用保証が代位弁済することになります。
登記簿謄本の債権者の名義が最初から南都信用保証となっているのはこのためです。
ただし南都信用保証は比較的柔軟に任意売却にも取り組んでもらえる債権者なので、もし南都信用保証から代位弁済されて一括請求されてしまったとしても早めに対応することで競売を回避できる可能性が高いです。
もちろん南都信用保証からの通知や連絡を無視し続けたりしていると競売申立てをされてしまい競売手続きに進んでしまいますので注意が必要です。
南都信用保証から代位弁済による一括請求の通知が来たら無視してはいけない!
南都信用保証とは地銀である南都銀行の系列の信用保証会社です。
奈良県の地銀ですが大阪府下での住宅ローンの貸出に力を入れていて奈良県内はもちろん大阪府下での貸出件数は増えてきているようです。
住宅ローンを延滞してしまった際の対応は事務的な感じで規定に沿って粛々と行うイメージです。
住宅ローンを滞納してから概ね6ヵ月程度滞納が累積することで代位弁済を行います。
代位弁済を行うまでは南都銀行の住宅ローンを貸し出した担当者が窓口となります。
そしてその間は残債額を下回る金額での任意売却には応じてもらえません。
その間に売却する場合はあくまでローン残債の完済が抵当権抹消の条件となります。
なので、その期間は妥当な金額で売買契約を結んだとしても、南都信用保証は絶対に抹消してくれませんのでご注意ください。
決済できません。
逆に早く抹消しろと要求すると、勝手なことをしてと南都信用保証からの印象は悪くなる一方ですので注意が必要です。
代位弁済したあとは南都信用保証が債権者となり南都信用保証自ら任意売却の窓口となります。
住宅ローンを滞納して南都銀行の貸し出し担当者とやりとりをしているうちに南都信用保証から代位弁済しますよという通知が届きます。
そのタイミングで、南都信用保証に任意売却したい旨を伝えれば、代位弁済を待って任意売却をスタートすることになります。
任意売却を行う際は南都信用保証が任意売却の窓口になる
南都信用保証が代位弁済したあと南都信用保証自ら任意売却の窓口となります。
ただ、南都信用保証内での担当は変わることが多いです。
代位弁済までと代位弁済後で担当者が変わります。
代位弁済後の担当者と任意売却を行うことになります。
任意売却には前向きです。
しばらく任意売却を行っても、妥当な抹消価格で買い手がつかずに任意売却ができないと判断すれば競売の申立を行います。
競売と並行して任意売却を行うケースよりも、時間的には余裕をもって任意売却を進めることができます。
任意売却の際の出口(買主)も、個人以外(業者等)でも妥当であれば認められる場合があります。
南都信用保証の想定する手取り金額を満たしていることが前提となります。
それがクリアできていれば個人でも業者でも任意売却の承認が取れることが多い債権者です。
任意売却を取り組むにはやりやすい債権者といえます。
任意売却の際の引っ越し代も出してくれます。
おわりに
- 南都信用保証は南都銀行系列の信用保証会社で、南都銀行で住宅ローンを借入する際には必ず南都信用保証が保証に入る形をとる。
- 任意売却に対するスタンスは前向きであり、南都信用保証が代位弁済して自ら任意売却の窓口となることが特徴である。
- 代位弁済後に任意売却の申し出が債務者よりあれば、任意売却を行う。
- 債権者としては任意売却には取り組みやすい債権者だといえる。任意売却の出口(買主)が業者であっても、南都信用保証の想定する手取り額を満たしていれば抵当権抹消の承認が取れることが多い。任意売却の際の引っ越し代も出してくれる。